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 ★ 呼吸器のしくみ

 呼吸器は、人体の物質代謝に必要な酸素をとり、二酸化炭素(炭酸ガス)を排出する重要な呼吸機能をいとなんでいる。

 上気道
 気管にいたるまでの呼吸に関係する器官で、鼻腔、咽頭、喉頭がある。

 せまい意味の呼吸器
 気管、気管支、肺をいう

 気管が二本に別れて、左右の肺に入る主気管支となる。
 主気管支はさらに二本ずつに分かれながら、小気管支、細気管支を経て終末の肺胞に達する。
 多数の肺胞の集合体が肺である。
 肺は左右に一つずつあり、さらに左肺は二つ、右肺は三つの胚葉に分かれる。
 
 呼吸運動の補助または付属器官
 肋膜(胸膜)、肺門リンパ腺(節)、縦隔(胚の左右の肋膜腔のあいだにある)、横隔膜、肋骨、胸骨、胸郭の筋肉などがある。
 
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 ★ 呼吸器病の症状の特徴

 
 喉頭、気管、気管支の粘膜の刺激でおこる。ほこり、ごみ、痰などの異物が刺激となる。これらの異物を除去しようとする反射的な防御作用が咳である。

 このため、原因によっては薬で咳を無理やり止めるとかえって害になる。

 
 気管、気管支、肺でつくられる。痰を出すために咳が出る。

 性状によって、漿液性、粘液性、粘液膿性、膿性、血性に分けられる。
 鼻、口、咽喉頭の分泌物が痰と間違えられることがある。

 喀血(肺出血)
 気管、気管支、肺からの出血。少量の場合に血痰という。原因には、外傷、異物、感染による炎症、がんなどがある。

 肺出血はふつう激しい咳をともない、血液は鮮紅色で、多量の泡を交えている。
 鼻血や吐血と間違えられることがある。

 息切れ(呼吸困難)
 軽いうちは急いで歩くときや階段を上るときなどしか感じないが、重くなるとじっと寝ていてもおこる。さらには、寝ていられなくて、上体を起こして座るようになる。呼吸数が増えるだけでなく、呼吸の大きさやリズムが異常になることもある。

 息切れは、肋膜腔に水や空気がたまったり、肋膜が癒着して胚の運動を制限するためにおこる。
 肺がおかされて呼吸面積が減ってもおこる。
 気管や気管支が細くなったり、けいれんを起こしたときにもおこる。
 呼吸器以外の心臓病・小児まひ・糖尿病などの病気でもおこる。

 チアノーゼ
 耳、くちびる、つめなどが紫色になる。血液中の酸素が極度に不足した状態が続くとおこる。

 呼吸器は正常でも、心臓病などで肺循環が障害されてもおこる。

 肺性心
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 慢性の呼吸器病で、息切れが続いていると心臓に負担がかかって肺性心がおこる。心臓が弱ってくるので、どうき、息切れ、頭痛、ひどくなるとチアノーゼ、むくみ、意識障害などがあらわれる。

 胸痛
 さすような痛み、引っ張られるような痛み、締め付けるような痛み、遠方に放散する痛みなどがある。小気管支や肺には痛みを感じる神経がなく、気管、主気管支、肋膜などに病気が波及しないと、胸痛は起こらない。
 
 しかし、食道や心臓などの病気でも胸痛はおこる。

 発熱
 化膿菌、肺炎球菌、結核菌などの細菌ウイルスの感染でおこる呼吸器病の場合は、微熱から高熱までいろいろな程度の熱が出る。ほかの呼吸器病でも、細菌類の二次感染がおこると熱が出てくる。

 太鼓ばちのような指
 手や足の指先が球状にふくれて太鼓ばちのようになる。慢性の呼吸器病(気管支拡張症・肺気腫・肺線維症など)に特徴的。

 心臓や消化器の病気でもおこる。

 その他
 寝汗、疲れる、だるい、食欲不振、痩せる、不眠、神経質、肩がこるなどの症状もある。
 
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