胃潰瘍とは,胃潰瘍 原因

十二指腸潰瘍とは,十二指腸潰瘍 原因

胃潰瘍・十二指腸潰瘍
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 胃や十二指腸の粘膜に潰瘍のできる病気です。欠損が粘膜だけでなく、粘膜下の組織から筋層に達し、さらに胃壁にあながあく場合があります。

 潰瘍のできる場所が胃であれば胃潰瘍、十二指腸であれば十二指腸潰瘍と呼びますが、隣り合った臓器にできる同じような病気なので、両者をまとめて胃・十二指腸潰瘍と呼ぶこともあります。

 また、これらの潰瘍は、胃液に含まれる塩酸やペプシンという消化酵素の影響でできるものと考えられますので、消化性潰瘍という場合もあります。

 年齢的には、十二指腸潰瘍は若い人に多く、胃潰瘍は比較的高齢者に多いという傾向にあります。

 食生活との関連でいえば、たんぱく質の不足している人は、栄養障害のためにい粘液の抵抗力が衰えて、潰瘍を起こしやすいと考えられています。また、早食いの人、食事時間の不規則な人、熱い食事を好んで食べる人にも多いといわれています。

 胃・十二指腸潰瘍は、良性潰瘍といわれ、この病気だけで生命が危険になることはありません。

 しかし、他の重い病気、たとえば脳の病気や全身の火傷などのときにできる急性の潰瘍の場合には、その原因となったもとの病気の経過によって生命への危険度が左右されます。

 それ以外の場合には、合併症の穿孔や出血が起きないかぎり生命への危険は少ないようです。

 また、出血による貧血、穿孔による腹膜炎、がん化、狭窄によるはげしい嘔吐などを伴わないかぎり、全身への影響もありません。
 

 ★ 原因


 胃・十二指腸潰瘍のできる原因については多くの学説があり、まだじゅうぶんに解明されたとはいえません。しかし、消化性潰瘍とも呼ばれるとおり、胃液の消化力による影響が最も大きいものと考えられています。

 ● 直接の原因は胃液の消化作用
 
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 胃液は、ふつう食べたものを消化するだけですが、なんらかの原因でこの消化作用が強くなりすぎた場合、あるいは胃や十二指腸粘膜の抵抗力が弱まった場合には、自分自身の胃や腸の粘膜を一部消化してしまいます。

 いわば、消化力という武器を持つ攻撃因子と、それに抵抗する防御因子との間で、前者が強すぎるか、後者が弱すぎるかすると、力のバランスがくずれ、結果 として防御側が攻め落とされることになります。これが潰瘍を生じる直接の原因であるというわけです。

 自律神経系の失調がある人や、動脈硬化のある人では、胃を支配している血管が狭くなったりふさがったりしていることがあります。このため、粘膜に栄養がじゅうぶんに運ばれないので、潰瘍ができやすいといえます。

 慢性胃炎のような炎症がある場合も、健康な胃粘膜に比べて消化作用を受けやすく、潰瘍が発生しやすいのです。

 ● 潰瘍の発生を助長するストレス

 不安、恐怖、苦痛、緊張など、いわゆるストレスが重なると、ホルモンや自律神経系に傷害が生じ、潰瘍の発生を助長します。事業をやっていて、不景気になるたびに潰瘍の再発をみるという人がありますが、それはこの一つの例です。

 ● その他の間接的な原因

 さらに、脳出血の発作時などに急性の潰瘍が発生したり、副甲状腺、肝臓、膵臓、肺の病気、あるいはやけどなどでも、潰瘍の発生する率が高くなるといわれます。

 以上のほかに酒、タバコ、コーヒーなどの飲み過ぎなども潰瘍を発生させる間接的な原因となっています。
 
 ★ 症状と特徴

 胃・十二指腸潰瘍に特有の前駆症状というものはありません。症状そのものはかなり特徴的で、すぐに潰瘍だと想像がつきますが、いっぽう個人差もあって、自覚症状がなく、集団検診や人間ドッグで初めて気づく場合があります。

 また、吐血、穿孔によるショック症状などの重い症状があらわれてから発見される場合もまれにあります。


 ● 食事摂取と関連する疼痛

 腹痛を起こす病気はいろいろありますが、潰瘍による痛みは特徴がはっきりしていて、食事の摂取と関係しています。

 食後すぐに痛み始める場合、2〜3時間たってから痛む場合、空腹時、あるいは夜間に痛くなって目が覚める場合などがあり、食べると痛みがおさまることもしばしばです。

 胆石や膵臓炎の痛みは、脂肪性のものを食べると起こりますが、潰瘍の痛みは食事の種類とはあまり関係ないようです。

 ● 胸焼けやゲップなどの酸症状

 胸焼け、ゲップなどの酸症状、吐きけ、嘔吐、あるいは胃が重苦しい、胃がはるなどの症状を伴うことがあります。
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 しかし、胃がんの場合と違って、ふつう食欲が衰えることはなく、合併症を起こさないかぎり、全身状態がおかされることはないと考えてよいでしょう。
 
 ★ 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の進み方

 潰瘍の経過は、合併症のない軽症の場合と合併症を伴った重症の場合とで、たいへん違います。

 ● 再発を繰り返すのも特徴

 合併症のない単純な潰瘍は比較的容易になおり、しかも生命の危険が伴うことはあまりありません。

 吐血や下血の顕出血は2〜3日、潜出血(肉眼では分らない微量出血)は2〜3週、潰瘍症状は3〜4週、潰瘍そのものは6〜8週で、それぞれなおることが標準となっています。

 このような順調な経過をたどる潰瘍が多いのですが、なかなかなおりにくいものもあります。X線検査や内視鏡検査で潰瘍が消失してしまったと考えられるものでも、再発や再燃を繰り返すことが多く、これも潰瘍の別の特徴の一つとされています。

 ● 放置しておくと

 放置しておくと、消化性潰瘍の中には自然になおるものもあります。多少の自覚症状があったとしても知らない間に発病し、知らない間になおってしまうこと もあり、X線診断で潰瘍がなおったあと(瘢痕)が発見されて、ようやく自分が潰瘍にかかったと気づく例もあるくらいです。

 しかし、一般に放置して、いままでどおり不摂生な生活をしていれば、なおるのが延び延びになり、しだいに重症のものとなり、なかには危険な合併症を起こしてきますから、放置するのは厳に慎むべきです。
 


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