前立腺がん,前立腺癌

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前立腺がん
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 前立腺は膀胱の近くの尿道を取り巻く栗の実ぐらいの大きさの男性性器のひとつで、ここにできるがんを前立腺がんといい、欧米ではかなり多くみられます。また、このがんは高齢の男性についてみると、10〜20lに病巣の小さな、しかも活動していない潜在性のがんがみられます。

 このがんも周囲の臓器に浸潤したり、またリンパ管を通じ、あるいは血流にのって骨や肺などに転移することもありますが、一般にはあまり転移しないがんといわれています。他のがんと同様に原因は不明ですが、男性ホルモンがこのがんの発生や発育に関係する点が特徴です。

 前立腺がんに似た症状をあらわす病気に前立腺肥大症があります。しかしこの病気は良性で、尿道の周囲にある内線のみ肥大するもので、前立腺の外線はむしろ内線の肥大によって圧迫され萎縮しています。したがって、外線から発生する前立腺がんとは根本的に異なる病気です。

 ● 症状

 このがんは、発育が前立腺肥大症の場合などと異なって比較的遅いので、初期にはっきりした症状がないために、病院へ行く時期を遅らせる原因になっています。

 病気が、かなり進むと、排尿がスムーズにできなくなり、しかも排尿時にも尿が出きらないで膀胱にまだ残っている感じがします。また、血尿が出たり排尿回数が多くなったりします。がんがリンパ節へ移転すると、腰痛や大腿部痛などが起こり、治療しないでおくと大変なことになります。

 ● 診断

 簡単でしかも比較的確実な診断法は、肛門から指を入れて前立腺を触ってみる直腸診です。前立腺が凹凸し、石のようにかたくなり、周囲の組織との境界もはっきりしないことで診断がつきます。

 前立腺肥大症の場合は、前立腺が大きくなっているのをふれることができますが、がんと違い、凹凸して石のようにかたくはなっていませんし、周囲の組織との境界もはっきりしています。

 このほか尿道や膀胱をX線で撮影をしたり、生検法といって、疑わしい前立腺組織の一部をとって調べたり、また血中の酸あるいはアルカリホスファターゼをはかったりして診断を決定します。
 
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 なお慢性前立腺炎、前立腺結核、前立腺結石、神経因性膀胱、前立腺肥大症、膀胱頭部硬化症、尿道狭窄などの病気も似たような症状をあらわしますので、これらの病気と区別しなければなりません。


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