甲状腺がん,甲状腺癌

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甲状腺がん
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 甲状腺は、喉頭の下部、気管に付着する馬蹄形をしたうすい内分泌腺で、ここに発生するがんが甲状腺がんです。甲状腺がんは正常な組織とはっきり区分される腫りゅう(こぶ)ですが、がんの性質として、しだいに周囲に拡大する傾向があります。

 甲状腺を大きく分けますと、腺がんと未分化がんの二種類になります。腺がんは全身のがんのうちでも、最もおとなしい性質をもっているがんで、発育もおそくて、がんがありながら数年にわたって健康な生活を送っている人も珍しくありません。これに反して、もう一方の未分化がんはきわめて悪性のがんです。

 ● 原因

 他の臓器のがんと同様に原因はよく分かっていませんが、以前にるいれき(頸腺結核)などで歩車線治療を受けた人に長年月たったあと、甲状腺がんの発生する率が高いことが分かっています。広島と長崎の原爆被爆者に、他の地域より甲状腺がんが多く見られることも、研究の結果はっきりしています。

 ● 症状

 甲状腺がんでは、他のがんのように全身的に起こる疲労とか衰弱のような症状はみられません。首にできるこぶが唯一の症状です。このため、早期に偶然発見されることがあります。

 また、進行すると周囲の部分に及んで圧迫し、呼吸が苦しくなったりすることから、この病気が発見されることもあります。集団検診でくびを特に注意してみることにより、気づかれていない小さな甲状腺がんをかなり高い率で発見した研究があります。

 腺がんは、早期ではこのようにおとなしい経過をとりますが、長い年月のうちには徐々に進行して、がん特有の悪性症状をあらわしてきます。

 転移
 甲状腺がんの転移は、多くの例に認められます。くびの側方のリンパ節への転移が最も多く、転移が生じても、もとの腫瘍と同じような性質で、発育は緩慢です。

 まれに肺や骨などの臓器に転移することがあります。この場合は、それぞれの転移の部位によって症状をあらわし、重体におちいることがあります。
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 危険な症状
 がんがしだいに周囲に及んで、気管や食道をおかし、このために呼吸が苦しくなったり、声が出にくくなったり、または食物がのどを通らなかったりすると危険です。しかしこのような圧迫は、通常は徐々に生じますので、急に危険状態になることはあまり見られません。


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