病気の知識

人間の骨、筋肉

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 ★ 人間の身体

 ● 骨、筋肉

 私たちは、なんの気なしに歩いたり、走ったり、物を持ち上げたりしています。どんな小さな行動も、すべて生体が動く場合には、骨格の支えと、筋肉の収縮がいちばんもとになっています。

 骨格は、200あまりの骨が関節によって組み合わされて成り立っており、そのうえを600あまりの筋肉がおおっています。関節を曲げるために働く屈筋と、関節を伸ばすために働く伸筋はペアを組んで、無意識に動いているときにも、統制のとれた筋肉の収縮が繰り返されているわけです。

 また、大腿骨のような長管骨では、内部が竹の幹のような中空になっていて、骨髄がつまっており、ここでは血液がつくられています。つまり骨は、ただ丈夫なからだの支柱の役目だけでなく、造血という重要な役割も果たしているのです。

 ● 脳神経

 私たちのからだは、おびただしい数の細胞や組織によって形づくられている共同社会です。この共同社会が秩序のある営みを続けていくためには、それぞれの器官や組織の間を連絡し、調整する機関が必要です。その任務にあたっているのが神経で、人体のしくみは、全身に張り巡らされた神経によって統制、調節されているのです。

 脳は人体の情報を処理し、各器官に指令を発する最高中枢、脊髄は情報伝達の幹線、末梢神経はからだの末端にまで分布されている電話線のようです。

 ● 循環器

 血液循環の目的は、からだの各器官に物資を輸送することです。たとえば肺で取り込んだ酸素、腸から吸収した栄養素を各器官に配分し、また各器官でできた炭酸ガスを肺に、老廃物を腎臓に運んで、体外に排出させる働きをしているのです。
 
 血液を流すには力が要ります。その力すなわちポンプの役目をするのが心臓です。

 心臓はちょうどゴムまりをしぼるように収縮しては、血液に圧力を加えて血管に押し流しています。血管は大動脈に始まってしだいに枝分かれして、ついには毛細管の網となり、さらに静脈となり、心臓に帰ります。

 ● 呼吸器

 われわれはいつも呼吸をしています。生きているかぎり、たとえ眠っていてもこの呼吸はやむことがありません。吸い込まれた空気は鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→細気管支という一連の気道を通って、海綿のような小さなふくろ(肺胞)が集まった肺に入ります。

 この肺胞とよばれるところで、吸った空気と血液との間にガス交換がなされ、炭酸ガスの多い空気は吐く息となってきた気道を通って体外に放出されるのです。
 
 肺は胸部の大部分を満たす大形の器官で、右の肺は三葉、左の肺は二葉に大まかに区切られています。左肺は右肺よりもやや小さくなっています。

 ● 消化器

 口にはじまり、食道→胃→小腸→大腸を経て肛門に至る長い管が私たちのからだを貫いており、そんの全長は約9bに及んでいます。口から入った食物は消化器の各部を通るあいだに消化吸収され、残りが便となって体外に排出されます。食物をこなして下方に送り込むために、それぞれの器官は独自の運動を行ないます。

 消化の主役を演ずる消化液は、胃や小腸のようにその内壁から分泌されるものもありますが、口には唾液線、十二指腸には膵臓と肝臓というように、消化液を分泌する専門の器官が付属しています。もっとも肝臓は、腸から吸収された食物成分を加工処理する化学工場のような役割も果たしていますが…

 ● 鼻腔と口腔

 鼻腔は、温度の変化に弱い気管や肺を保護するため、吸った空気を暖める暖房の役割をしています。また、絨毛や粘液の働きで、ゴミや細菌が気管に侵入するのをふせいでもくれます。

 口腔から入った食物は、後方にある食道に入り、鼻腔を通った空気は喉頭を経て前方の気管に入ります。この交差点での交通整理にあたっているのが喉頭蓋で、食物が通るときには気管にふたをし、空気が通るときにはふたを開けます。この交通整理をあやまると、むせるということになります。

 ● 耳

 音を聞き取る装置は、耳介から鼓膜を経て奥のほうへ入り、カタツムリのように巻いた、骨の小さい穴(蝸牛)の中にとぐろを巻いているのです。この蝸牛管に連なって、からだの傾きや運動状態を感じ取る平衡感覚器(三半規管)があります。
 
 音の感覚と平衡感覚は、それぞれ別の神経によって、脳に伝えられます。

 ● 皮膚

 皮膚はかなりの厚みがあり、表皮と真皮に区別されます。表皮はたえず生まれ変わり、古いものは垢やふけとなってはがれてゆきます。表皮の下の真皮は弾力のある結合組織で、血管、汗腺、皮脂線などが複雑に配置されています。
 
 また、痛・温・冷・触・圧覚を伝える感覚器があって、たえず脳へ情報を送っています。毛はつめとともに皮膚の付属品で、表皮細胞の突き出た層から発生します。

 

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